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所属弁護士によるコラム
~Leagal Time~

第1回 交通事故(その1)
第2回 交通事故(その2)
第3回 民事裁判と刑事裁判について
第4回 大阪弁護士会の会派
◆ 第3回 民事裁判と刑事裁判について           弁護士 大槻 泰伸

 裁判は大きく分けて民事裁判と刑事裁判に分けられますが、今回は民事裁判と刑事裁判がどんなものか、どんな違いがあるのかについて大まかにお話ししてみたいと思います。

1.民事裁判について
  民事裁判は、一般人同士で紛争(トラブル)が生じたときに、その紛争を解決するための制度です。
例えば、「お金を貸していたのに返してくれない。」「物を売ったのに代金を払ってくれない。」「部屋を貸していたが家賃をずっと滞納している。出て行ってほしい。」といった問題が生じたときに、当事者の一方が裁判所に訴えを起こします。
この紛争の当事者のうち、訴えを起こした方を「原告」、起こされた方を「被告」と言います。「被告」という言葉に悪いイメージがある方がいるかもしれません。しかし、訴えの中には事実無根の訴えであることもあるわけで、「被告」という言葉には単に「訴えられた人」ということ以上の意味はありません。
原告が起こした訴えに対し、裁判所は、原告の主張する権利があるかないかを判断します。そして、裁判所が原告の主張する権利があると判断すれば、最終的には国家権力のもとに強制的に権利を実現することが可能になります。先ほどの例で言えば、相手方の財産を差し押さえて貸金の返済や売買代金に充てたり、部屋から強制的に追い出したりすることができるようになります。このとき、お金がなくて貸金の返済などができなかったとしても、それを理由として刑事裁判にかけられるということはありません。これは民事裁判と刑事裁判が別個の手続であることによるものです。
  民事裁判では、弁護士は当事者本人の代理人として活動することになります。弁護士を付けずに本人が訴訟活動を行うことも可能ですが、自身の言い分を適切に裁判所に伝えるためには専門的な知識と経験が必要であることが多いです。

2.刑事裁判について
  刑事裁判は、罪を犯したと疑われている人について、本当に罪を犯したのかどうか、犯したのであればどれだけの刑を科すかについて決めるものです。
  この罪を犯したと疑われている人を「被告人」と言います。テレビなどでは「被告」と言われていますが、これは正確な呼び方ではありません。
  被告人が罪を犯したとして、刑事裁判を起こすのが検察官です。
検察官は事前に事件について捜査を進めており、被告人(捜査段階では被疑者と言います)が罪を犯したことを裏付ける証拠を集めた上で刑事裁判を起こします。そして検察官は、刑事裁判においては、被告人の有罪と被告人に科すべき刑の重さを主張し、それを裏付ける証拠を提出します。
それに対して、被告人も自分の言い分を述べる機会が与えられています。ただ、被告人が刑事裁判について詳しく知らないことがほとんどであり、自分の言い分を上手く伝えられないことが考えられるため、被告人の補助者として弁護人が存在します。弁護士は主としてこの弁護人の立場で活動することになります。
弁護人が付かないこともありますが、一定以上の重さの刑が定められている犯罪についての刑事裁判では、必ず弁護人が付くように法律で定められています。
  そして、裁判所が検察官と被告人・弁護人の双方の主張と証拠を考慮して、判決という形で判断を示すことになります。
刑事裁判というと判決が出るまで何年もかかるというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、1つの事件にどれだけの時間がかかるかは事件によって様々です。事件によっては30分ほどの裁判期日1回で判決が出て終了するものもあります。

以上、民事裁判と刑事裁判について大まかにお話しさせて頂きました。裁判というものについて自分には縁のないことだと思っている方もいらっしゃるでしょうが、何かのきっかけで裁判の当事者になってしまうかもしれません。例えば自動車を運転しているときに交通事故を起こしてしまえば、自動車運転過失傷害の罪で刑事裁判にかけられるかもしれませんし、事故の相手方から損害賠償を求めて民事裁判を起こされるかもしれません。
そんな事態に備えて、裁判というものについて大まかなイメージを持っておくというのも悪くないのではないでしょうか。

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