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2024/12/16
退職・解雇

諭旨解雇(諭旨退職)について

企業によっては、懲戒処分の一つとして諭旨解雇(諭旨退職)を設けています。 

 

諭旨と書いて「ゆし」と読みます。 

 

たまに誤変換(?)で論旨解雇(ろんしかいこ)と書かれている場合もありますが、正しくは「諭旨解雇ゆしかいこ」です。意味から考えたら間違えにくいかもしれません。

 

「諭旨」とは、趣旨や理由をさとし告げることをいい、「さとす」とは、目下の者に物事の道理をよくわかるように話し聞かせる。納得するように教え導くというような意味です。

 

 

従業員が納得するように話し聞かせる、その結果、従業員は会社からの説明に納得した上で、退職願い、辞表を自ら提出するという流れからすると、解雇ではなく退職の一つではないかという捉え方から、「諭旨解雇」ではなく、「諭旨退職」と呼ばれることもあります。

 

退職するよう説得されるという意味では、退職勧奨となにが違うんだという疑問が湧くかもしれません。

 

 

ちなみに、通常、就業規則には、「諭旨解雇」か「諭旨退職」のどちらかの処分しか書かれていないことが多く、会社が、解雇処分と捉えているか、退職処分と捉えているかの違いだけで、あまり深く考えて用語が選択されているわけではないように思います。

 

実際問題、参考にした就業規則にその用語が使われていたから、そのまま使っているだけというケースも多いでしょう。

 

仮に、懲戒処分として「諭旨解雇」とする場合、会社としては解雇処分の一つと考えていることから、労働法上の解雇に関する諸々の規定の適用を受ける可能性はあります。

 

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